呼び名の大切さ The Instutute Of Groove

巷の音楽教室のホームページやドラムに関わる雑誌や教則本一般で使われる言葉に「8ビート」や「4ビート」「16ビート」などよく見かけます。どれも意味はよくわからない割には限定的な場面で使われてることが多く、使っている人達自体がそもそも意味がわかっていない場合がほとんどです。
 一言でいうと和製英語というやつですが、楽器の演奏を学ぶ上ではあまり役に立ちません。今すぐ使うのはやめましょう。
 直訳するとエイトビートは8拍子です。しかしながらほとんどの場合4/4拍子のパターンを指しています。4拍子のリズムの概念が上手く掴めない人が多いのはこの呼び名の弊害です。
 ドラムやそれ以外の楽器や歌を歌う人でカウントに合わせて演奏を始められない人を多く見ます。エイトビートや16ビートという言い方の被害者です。その人たちに足りないのは拍子を数える事と音符を細分化する技術です。
 ではエイトビートに代表される間違った言い方をされているスタイルのパターンはなんと呼べば良いのかというと、よく調べればちゃんとそれぞれ名前は既存のものがあります。なのでそれで各々呼べばわかりますし、実際にそうされている場合がほとんどです、日本以外では。
 どんな分野でも理解していない人ほど勝手に何かに名前をつけます。もちろんちゃんとした考えがあって新しい呼び方を提唱するのはいいことです。ですが、エイトビート等に関してはみんながそうしているという以外に理由がありません。カッコ悪いしやめましょう。

The Rudimental Snake Pit

「ルーディメンツ 蛇の穴」ではドラマー必須のルーディメンツを練習してより楽しくドラムを演奏する方法を紹介します。

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